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ユニクロのロンドン店舗(出典:ゲッティイメージズ)
最近、欧米でユニクロブームが巻き起こっている――。そんな話を海外の友人から聞きました。 ユニクロは日本では非常に有名であり、アパレル業界で確固たる地位を築いています。しかし、欧米でも本当に人気があるのでしょうか。2000年代に欧米で苦戦していたユニクロを知る人たちにとっては驚きですが、実際に人気があるようです。 【画像】ユニクロ飛躍のきっかけとなった米・ユニクロ ソーホーニューヨーク店 なぜ、ユニクロが世界でトップの日本ブランドの1つになれたのでしょうか。流通小売りとサービス業に35年以上携わるムガマエ代表の岩崎剛幸がマーケティングの視点から分析します。
欧米で注目を集めるユニクロ
2024年から2025年にかけて、私は米国のニューヨークや英国など、欧米各国の流通小売業を視察しました。そこで驚いたのは、主要都市にほぼ必ずユニクロの大型店舗があることでした。路面店やモール内の店舗があり、日本のユニクロと同様のスタイルで展開されていました。 2000年代にユニクロの海外店舗を見た私にとって、ユニクロの海外でのポジションや認知度の変化は明らかでした。 ブランドコンサルティング大手の米インターブランドが2025年10月に発表した「ベストグローバルブランド2025」ランキングでは、ユニクロが47位にランクインしました。これは初のトップ100入りであり、日本ではトヨタ(6位)、ホンダ(29位)、ソニー(34位)に次ぐ4番目の位置でした。小売業でトップ100入りした初の日本企業となり、世界での認知度向上を示す証拠と言えるでしょう。
欧州と北米での売上が中国を超える
ファーストリテイリングが展開するユニクロの売り上げを見ると、56.2%が海外で生み出されていることが分かります。営業利益では59.1%と6割にも及ぶ数字です。2025年度には前年比111.6%の2桁成長を遂げ、国内の売り上げを上回っています。ユニクロは海外で存在感を増し、利益を上げていることが明らかです。 直近の2026年8月期第1四半期(2025年9~11月)の地域別売上では、欧州と北米が大幅な増収を達成しました。中国市場の伸び悩む中、欧州と北米市場の売上が中国を上回る状況になりました。この勢いは今後も続く見込みです。
北米での店舗展開の拡大
北米での店舗数の増加も、ユニクロの海外での業績拡大に大きく貢献しました。2025年8月期末時点での北米店舗数は106店舗で、100店舗を超えています。さらに、2026年度には25店舗の出店を予定し、前年を上回るペースです。欧州でも15店舗の新規出店が計画されています。 2025年10月の記者会見で、柳井正会長兼社長が「世界の主要市場で認知が高まっている。新たな標準としてブームを巻き起こせる」と述べており、出店戦略がうなずけるものです。 ユニクロは日本の小売業ではなく、世界の製造小売業(SPA)に進化しています。その勢いは今年に入ってさらに加速しているように感じられます。
ユニクロの海外での成功の要因
ユニクロの海外での成功の要因は、2006年の「ユニクロ ソーホー ニューヨーク店」、2009年の「パリ オペラ店」、そして2011年の「ニューヨーク 5番街店」の出店による知名度向上です。5番街など世界的な一流ブランドが集まる場所にユニクロが店舗を出店したことは、日本の小売業が新たな地平に進んだことを示しています。 当時はあまり賑わっている印象はありませんでしたが、米国の消費者がユニクロの服を選ぶ姿に感動しました。 これらの店舗はユニクロのブランド価値を高め、H&MやZARAのような独自の世界観を持つブランドとして認識されるきっかけとなりました。この出店を機に、ユニクロは世界中に大型旗艦店舗を積極的に展開しました。 これらの店舗展開に加えて、北米市場でのシェアアップに重点を置いた投資も、ユニクロの存在感向上に大きな影響を与えています。
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